出産して赤ちゃんと感動の対面を果たし、ひと息ついたのも束の間、赤ちゃんにおっぱいをあげたり、オムツを変えたりと忙しい毎日が始まります。
そんなときに気をつけたいのが、「マタニティ・ブルース」と「産後うつ」です。
マタニティ・ブルースの症状や緩和方法、放置すると恐ろしい産後うつの症状、産後うつを防止するために実践したいことについて詳しくみていきましょう。
■マタニティ・ブルースの症状
マタニティ・ブルースとは、産後から14日程度の間、下記のような情緒不安定になる状態のことで、「マタニティ・ブルー」や「マタニティ・ブルーズ症候群」などと呼ばれることもあります。
・不安で眠れない
・やる気が起きない
・急に悲しい気持ちになる
・なぜかイライラしてしまう
・何をしても興味が持てない
・喜びや嬉しさを感じない
マタニティ・ブルースの症状はおおよそ14日以内に気分が晴れる、と言われています。
■マタニティ・ブルースの原因
出産のときに胎盤が赤ちゃんと一緒に出てしまうことで、体の中のホルモンは急激に減少します。ホルモンの変化に体がついていけないうえに、急激な環境の変化、赤ちゃんのお世話の忙しさ、睡眠不足などが重なり、情緒が不安定になってしまうのです。
■産後うつの症状
産後うつは、「産褥抑うつ症」と呼ばれることもあり、マタニティ・ブルースのような情緒不安定な状態が14日以上続いている場合に疑う必要があります。
■産後うつの原因
もともと女性は不安を感じやすいうえ、ホルモンの減少や赤ちゃんのお世話の忙しさ、「いい母親でいなければならない」という固定観念や世間からのプレッシャーも原因と言われています。
産後うつに移行するのはメンタル的な要因が大きいので、早い段階でココロとカラダをしっかりと休め、メンタルを回復させることが大切なのです。
■「もしかして、マタニティ・ブルース?」と感じたら
もし、今回ご紹介したマタニティ・ブルースや産後うつの症状とよく似た状態に陥っていると感じたら、まずは周囲にいる人たちに相談し、赤ちゃんのお世話はご家族の協力やサポート制度などを利用して託す勇気を持ち、一度ゆっくりと休養をとりましょう。
それでも情緒が安定しない場合は、心療内科や出産した産婦人科に相談してみましょう。
もちろん、LIB Laboratoryでもご相談を受け付けています。
「こんな些細なこと、相談して大丈夫?」と悩まずに、お気軽に相談ください。
LIB Laboratoryでは、どんなに小さな違和感や悩み事にも真剣に向き合って、解決できる道を探ります。
■身近にいる女性に「マタニティ・ブルースかも?」と感じたら
パートナーや家族の中によく似た症状の女性がいる場合には、まずはしっかりと休養が取れる環境を整えてあげましょう。
そして、カウンセリングを勧めたり、専門家とつないであげたりして配慮してあげてくださいね。
■まとめ
産後に何か違和感があったとしても、生まれたばかりの赤ちゃんのお世話で自分自身のことが後回しになってしまうケースが少なくありません。
そのため、パートナーやご両親など、家族や親近者にも、マタニティ・ブルースの症状を知っておいてもらう必要があります。
妊活中や妊娠段階から周囲と連携を取り合って、素敵なママライフを送りましょう!
山内良子 Ryoko Yamauchi 2008年頃から接客業務改善などの業務に携わりながら、資格を生かした親子クッキングイベントなどを開催。現在は主にライターとして活動し、旅や暮らし、インタビューや経営者向けの記事など幅広く執筆中。「妊活WOMAN®コラム」では、学んだ心理学を活かしながら、女性の気持ちが軽くなるような記事づくりを目指している。 https://www.liblaboratory.com/yamauchiryoko
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