こんにちは、谷ましゅです。
今日もお読みいただきありがとうございます。
本日のコラムは「子育てにはママの機嫌がとても大切」の続編です。
前回の記事はこちら↓
子育てママの心を穏やかにする方法をお伝えしていきますので、是非最後まで読んでみてくださいね。
もくじ
子育て疲れ。それってバーンアウトかも?
バーンアウトってどんな状態?なぜ起きるの?
慈悲の瞑想で温かい心を育む
まとめ
1.子育て疲れ。それってバーンアウトかも?
介護や子育てなど、人のお世話をしていると、疲れやすくなったり無気力になったりすることがあります。
なぜ疲れやすいかについて少し説明しておきますね。
お世話をされる人の不快な気持ちや苦痛を、お世話をする人が感じ取ります。
お世話する人はその苦しみから抜け出したくて共感しないようにしたり、消し去ろうとしたりします。これは誰にでもある自然な反応です。
例えば赤ちゃんが泣いていたら早く泣き止ませようとしますよね。
これは赤ちゃんへの共感から起こっているということです。
しかし、苦痛を感じ続けていると疲れ果ててしまいます。
他人の苦痛を受け取るには限界があって、それを超えてしまうとバーンアウトを引き起こすことがあるのです。
2.バーンアウトってどんな状態?なぜ起きるの?
では、バーンアウトとはどのような状態なのでしょうか?
バーンアウトとは、身体的・精神的な疲労によって、エネルギーが奪い取られ疲れ果ててしまう状態のことを指します。
バーンアウトの症状としては、
気が散るようになった
怒りっぽくなった
ずっとイライラ
他人を避けるようになった
よく眠れない
嫌な考えが浮かんできて気分が悪い
などの症状が挙げられます。
普段の自分とは違う状態が現れたら注意が必要です。
バーンアウトは心が弱いから起こるのではありません。
元々共感能力が高いために、その能力を使いすぎてしまっているということ、また、人のお世話を心を込めてしているから起こるのです。
バーンアウトになってしまうと回復に時間がかかってしまうため、普段からそうならないための予防をしておくことが必要です。
3.慈悲の瞑想で温かい心を育む
子育てのストレスには、以前もご紹介したセルフ・コンパッションを高めることが有効です。
以前の記事はこちら↓
セルフ・コンパッションとは「自分への思いやり」のことでした。自分へのやさしさ、人は世界を共有しているのだという認識、マインドフルネス。この3つの要素を高めていくことがセルフ・コンパッションを高めていくことになります。
育児ストレスに効くおすすめの方法が、慈悲の瞑想(loving-kindness meditation)です。
瞑想はどこでもいつでも行えることが最大のメリットです。こどもが昼寝をしている時、朝ちょっと早く起きた時、寝る前など一日の中で時間を設けて行いましょう。
では、瞑想の手順をお伝えしますね。
慈悲の瞑想(loving-kindness meditation)のステップ
静かで落ち着いた場所に座る
自分の良いところをいくつか思い出し、以下のフレーズをゆっくり丁寧に繰り返す。 (マルチタスクができる、規則正しい生活ができる、優しい、などなんでも良いです。) ・私が安全でありますように… ・私が幸せでありますように… ・私が健康でありますように… ・私の悩み苦しみがなくなりますように…
自分の中に湧いてくる感覚、感情、思考に気づき、優しくそれらを受けとめる。 どんな否定的な思考が湧いたとしても、ダメだと思わずに受け入れてあげてください。
ステップ1に戻る。
初めて行う方は10分くらいからスタートされると良いです。
10分経ったあと、ふわっとあたたかな感覚と出会うことができると思います。
4.まとめ
さて、実際に実践されていかがでしたか?
私も最初は半信半疑で慈悲の瞑想をしていましたが、肩の力が抜けてイライラすることが本当に減りました。
夫からも「怒らなくなったね」と言われるほどです。
慈悲の瞑想で穏やかな心を育み、あなたの子育てがもっと充実にしたものになるようにお祈りしています。最後までお読みいただきありがとうございました。
引用文献
・有光興記(2019) 甘やかしでも, うぬぼれでもない自己の姿 セルフ・コンパッション: 最良の自分であり続ける方法 (特集 セルフ・コンパッション). Harvard business review= Diamond ハーバード・ビジネス・レビュー, 44(5), 38-49.
・クリスティン・ネフ , クリストファー・ガーマー(2019)『マインドフル・セルフ・コンパッションワークブック』富田拓郎 (監修, 翻訳),星和書店
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谷 ましゅ Mashu Tani
大学卒業後、メガバンクにて個人向け金融商品の営業として働く。 銀行員を続けながら大学院受験の勉強を行い、難関国立大学に合格。結婚退職後、大学院に入学。 現在臨床心理学を専攻しており、認知行動療法、メンタルヘルス、発達障害などを専門に勉強中。また、研究活動を行っており、セルフコンパッションをテーマに研究中。
<保持資格>FP2級
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