義父母との付き合い方に悩む妊活WOMAN®さんは多いですよね。
孫みたさに悪気なくデリカシーにかける発言をしてしまうお姑さんやお舅さんの話を聞くこともしばしば・・・。お盆休みが終わった方もこれから夏休みという方も、お姑さんとの向き合い方の参考にしていただければ幸いです。
■“妊娠に関する知識”の違いを冷静に受け止める
お盆やお正月の時期になると義実家への帰省に頭を悩ませる妊活WOMAN®さんもいると思います。
理由は、お姑さん、お舅さん、親族からの「子どもはまだなの?」攻撃。
間接的に探りを入れてくる人もいれば、「子どもはまだなの?」「妊娠できない体なの?」とストレートに聞いてくる人もいるようです。
いずれにしてもとても繊細な問題で、子どもが欲しいと願っている妊活WOMAN®にとってはデリカシーに欠ける質問ですよね。そんな質問に毎回疲弊し、心を無にしようと努力をしているお話を聞くこともしばしばあります。
まずは、親世代の“妊娠に関する知識”はとても浅いものであることを知り、冷静に受け止め対処することを心がけましょう。
『妊娠できないのは女性に問題がある』
男性不妊で悩むご夫婦にとって、この偏見に満ちた知識が妊活WOMAN®さんを苦しめることも多いです。ですが、日本ではこういった知識を教える場・学ぶ場がなく、親世代は知る由もなかったのです。
そのことを冷静に受け止めた上で、ご夫婦で親にどこまで話をするのか決めるようにしましょう。
また、話しても理解が得られないなど溝が埋まらない場合は、妊活中は距離を置くなど、お互いにストレスを抱えない方法をご夫婦で探ってみてもよいでしょう。
■“コントロールできること/できないこと”を知る
もう1つ大切なことは、“コントロールできること/できないこと”を知ることです。
人は誰しも自分の都合の良いように周りをコントロールしたくなるものです。ですが、コントロールできないことをコントロールしようと労力をかけると、逆に自分が疲弊してしまうだけなのです。
他人の気持ちや行動をコントロールすることはできません。
コントロールできるのは、自分自身の感情や行動なのです。
不快な感情が湧いた時にどこに気持ちを持っていったら冷静になれるのか、自分で自分にどういう言葉がけをしたら心を落ち着かせることができるのか、事前にシミュレーションするなどして考えておきましょう。
義実家で妊活について聞かれて不快な気持ちが湧いてきたら、“コントロールできるのは自分の感情と行動”ということを思い出して、事前にシミュレーションしたことを実行してみてくださいね。
それでも怒りや悲しみなどのネガティブな感情が収まらなかったら、カウンセリングや妊活CAFEに来て、ストレスを発散してくださいね!
今井 さいこ Saiko Imai
LIB Laboratory代表。公認心理師/睡眠指導者。
高校生の時「環境が心に与える影響」に興味を持ったことから、大学で心理学を専攻。臨床心理学を中心に認知心理学、知覚心理学、行動心理学、生物心理学、発達心理学を学ぶ。
その後、社会人としてベンチャー企業に勤める傍ら、心理カウンセラーとしての勉強と実践を積み、女性向けカウンセリングを始める。
2013年から7年間妊活支援に特化した心理カウンセリングを提供。現在は、睡眠指導者やナチュラルライフセラピスト、アロマテラピーアドバイザーの知識も活かした心理カウンセリングにより、心身共に健康に導くカウンセリング、パフォーマンスを上げるための睡眠指導をおこなっている。
https://www.liblaboratory.com/imaisaiko
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