LIB Laboratoryの心理カウンセリングでは「心のケア」とセットで「睡眠指導」もしています。心理学(メンタルケア)×生理学(睡眠指導)で心身両面から今ある課題にアプローチできるからです。
今回は、睡眠を整えることで体の基礎づくりができる理由とその方法をお伝えいたします。
■睡眠が完璧な人はあまりいない、という現実
睡眠指導をしていると感じますが、睡眠が完璧な方ってなかなかいません。「私は寝るのが大好きだし、睡眠時間も取れているのでばっちりです!」という人でも1つか2つ、改善点が見つかります。
睡眠指導では、客観的に睡眠の状況・状態を知るために、日々の睡眠を「neru note」というノートを使って記録してもらいます。1週間つけていただくとその方の課題がだいたい見つかります。
働いている方で最も多いパターンが、平日は7時前後に起き、土日などの休日は9時前後に起きる、という、起床時間が揃っていないパターンです。そういう方は、金曜日など休前日の夜に夜更かしをする傾向もみられます。休日に多めの睡眠をとることで帳尻合わせをしている感覚の方はとても多いですが、「寝だめ」はできないのが睡眠の難しいところ。
忙しい平日の体の疲れを睡眠を使って癒すには長時間睡眠をすることが理にかなっているように感じますが、そのことが逆に睡眠リズムを乱し、疲れが取れない一因をつくっているのです。
■睡眠を整えることで体の基礎づくりができる理由
睡眠を整えることで自律神経が整います。自律神経は視床下部というところでコントロールされていますが、この視床下部はホルモン分泌もコントロールしています。
自律神経が整えばホルモン分泌も整い、自律神経が乱れればホルモン分泌にも影響が出てしまいます。つまり、睡眠が整っていないということは、自らホルモンバランスを崩しているのと同じなのです。
睡眠はきちんと改善すれば結果も見えやすいです。改善には3週間ほどかかりますが、1ヶ月後には睡眠記録を比較してもらうと明らかに差が出てくる点が人それぞれ必ずあるので、私のクライエント様たちはそれを楽しみに改善に取り組んでいらっしゃいます。
また、妊活中のご夫婦は寝室やベッドが一緒という方がほとんどです。2人で取り組みやすい妊活としてもオススメしています。
■睡眠チェックテストをやってみよう
下記に睡眠チェックテストを掲載しています。まずは何個チェックがつくか確認してみてくださいね。
寝床についてから5分以内に眠った
眠るまでに30分以上かかった
何らかの理由で、途中で起きてしまった
夜中に目が覚めて30分以上眠れなかった
予定より1時間以上早く起きてしまった
目覚めて寝床を出るまでに15分以上かかった
十分眠ったはずなのに体がだるかった
起床4時間後に眠気があった
日中、ボーっとして集中力を欠くことがあった
起床11時間後(夕方)に居眠りをした
あなたはいくつチェックが入りましたか。
実はこのチェックテスト、1つでもチェックが入ったら「改善の余地あり」ということなのです。具体的にどのように改善を進めればよいかは、「どの項目にチェックがついたか + 睡眠記録」によって変わってきます。
ご興味のある妊活WOMAN®さんは、ぜひ一度ご自身の睡眠の状況・状態を上記のチェックリストで確認し、どのように改善をするかご相談にいらしてくださいね。
◆心理カウンセリング
今井 さいこ Saiko Imai
LIB Laboratory代表。公認心理師/睡眠指導者。
高校生の時「環境が心に与える影響」に興味を持ったことから、大学で心理学を専攻。臨床心理学を中心に認知心理学、知覚心理学、行動心理学、生物心理学、発達心理学を学ぶ。
その後、社会人としてベンチャー企業に勤める傍ら、心理カウンセラーとしての勉強と実践を積み、女性向けカウンセリングを始める。
2013年から7年間妊活支援に特化した心理カウンセリングを提供。現在は、睡眠指導者やナチュラルライフセラピスト、アロマテラピーアドバイザーの知識も活かした心理カウンセリングにより、心身共に健康に導くカウンセリング、パフォーマンスを上げるための睡眠指導をおこなっている。
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