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元気な卵子を育てる方法 ~生活習慣の大切さ~

子宮内には約20~40万個の卵子が存在しています。実に多くの卵が女性の体の中にいるのだ、と考えると 妊娠する機会は非常に高卵子であれば、子沢山の家族を作ることも簡単なように思えますよね。ですが、その多くの卵子から排卵されるものは毎月1つだけ。多くの卵子は途中まで育つものの排卵されずに消えていくのです。

今回のコラムでは、その選ばれた卵子が元気であるために必要なことは何か、について考えていきたいと思います。



■排卵された卵子に元気が必要な理由

排卵された 卵子が精子を受け入れる受精の様子を目にする機会はなかなかありませんが、学校の理科の時間や科学テレビ番組などで見たことがある方もいるのではないでしょうか。そうした映像を見る限り、精子は実に簡単に卵子の中に入っていきます。

しかし、実際は精子に勢いがあって卵の壁を破り中に入ろうとしても、卵に活力がなかったら、そんな精子のアタックに絶えられず、受精には至りません。

私たちが風邪などを引いて具合が悪いとき、油がこってりした料理を口にしても吐き戻してしまうことがあるように、基盤となる体が弱っていると、新たなものを体が受け入れることができないのです。

不妊治療を始めるにあたって、まず知っておかなくてはいけないことは、元気のある卵子がないと受精する機会は低くなる、ということです。逆に、活力のない精子も同様で、いくら卵が元気でも中に入る力のない精子であれば受精することはできません。



■卵子が元気じゃないとなぜ妊娠できないの?

女性の卵巣は、自然に1つの卵子を成長させ、成熟させ、各周期(通常は毎月)に 排卵するようにプログラムされています。 その1つの卵は、その特定の月経周期の妊娠の可能性となって現れます。

しかし、その中でも質の良い卵子と質の悪い卵子に分かれます。質の悪い卵子でも受精し着床することはありますが、流産や胎児の遺伝子異常などにつながります。卵子の質は年齢ともに落ちていき、米国の医療研究所によると30代後半から40代女性の卵子は質が悪いものになりやすいと報告されています。


これらの情報はすでに様々公開されているので、妊活を考慮しているカップルやすでに開始してる方々には耳にタコができるくらい聞かされている話かもしれません。

それでは、卵子の質を上げるためにはどうしたらよいでしょうか?

予防医学という観点でもとても重要になります。

まずは母体を健康にするために生活習慣を見直しましょう。

イリノイ州受精センターのジェニファー・ハッシュフェルドーカイトロン医師は、下記の6つのことを挙げています。

  1. 禁煙

  2. 食生活の改善

  3. コエンザイム10などをサプリメントで補給

  4. 体格指数(BMI)管理

  5. 血液循環の改善

  6. ストレス管理


1、2、3はよく言われていることですが(禁酒も含め)、4に関しては、BMIを下回っている方も含めて、知っていても目をつぶっている女性もいるのではないでしょうか。しかしながら、適正体重を超えると不妊率は高くなると様々な研究機関で発表していますし、大幅に下回ると月経が止まってしまうこともあります。

5に関して言えば、血液循環が良くなることで細胞も健康になっていき、免疫力の高い体を作り上げます。6のストレス管理は健康な心身を作り上げる上でとても大切な要素となってきます。



■ストレスは不妊の大敵

心身の健康にとってストレスは大敵です。過剰のストレスはストレスホルモンであるコルチゾールの大量分泌を促し、体の免疫を弱めていきます。インターネットを含めさまざまなメディアではストレス軽減のための情報を見つけることができますので、あえて、それらには触れません(参考にする際は、信頼できる情報元かどうかはご確認くださいね)。

今回は、日本ではまだあまり知られていないストレス管理の方法をご紹介します。それは、「笑いヨガ Laughter Yoga」。

ジョークが大好きなインド人医師マダン・カタリア氏が開発した「笑うこと」で免疫力を上げるという健康方法です。事実、笑うことは科学データにも人間の免疫力を高めることで知られています。カタリア氏曰く、嘘笑いでも口を大きく開けて体を動かしながら笑い続けると、本当の笑いに変化するとのこと。

妊活疲れやその他のストレスで最近笑うことが少なくなっていると感じている妊活WOMAN®さんはいませんか。笑いヨガは日本にも支部があります。 ユーチューブで“笑いヨガ”と入力すると様々な動画を見ることができます。


『笑う角には福来たる』

笑いがある生活はカップル間の関係も穏やかにしてくれるはずです。

参考になさってくださいね。



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安藤 麻矢 Maya Ando


ライター歴20年。専門分野は社会科学。趣味は動物の短編を書いたりイラストを描いたりすること。同情よりも共感が少なくなっている世の中、小さな手助けが人の心を救えることを信条としている。米国大学にて心理学学位取得、香港の大学にて健康行動学でマスターを取得しており、グローバルな視点と知識をもとにしたコラムを執筆している。LIB Laboratoryでは自身の介護経験を通じて感じることを心理学的な視点を交えてお伝えしている。


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