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化学流産後、妊娠できない!解決方法ってあるの??

赤ちゃんを待っている間に化学流産を経験し、その後なかなか妊娠にいたらない…そういうとき、とても不安な気持ちになるのは自然なことです。

今回は、化学流産後の妊娠をスムーズに行うために大切なことをお伝えしていきたいと思います。



化学流産とは

化学流産、正式には「生化学妊娠(biochemical pregnancy)」とは、自身で妊娠検査薬を試して陽性反応が出たものの、産婦人科のエコー検査では赤ちゃんを包む「胎嚢」が確認できず、生理が始まる状態を指します。

受精卵が着床したころの妊娠4~6週前後の妊娠超初期段階に起こることが多く、市販の妊娠検査薬の精度が向上してきたために判明するようになってきました。実際は非常に一般的なことで大多数の女性が一度は経験しているようですが、早期に検査薬をつかっていない場合は化学流産に気づくこともなく、生理が遅れただけだと思うケースがほとんどのようです。



■その後の妊娠との関係は?

市販の妊娠検査薬のパッケージに「生理予定日の〇日後から使用できます」といった記載があるのは、この化学流産を区別するためでもあるのですが、赤ちゃんを心待ちにしている身としては、妊娠しているかどうかを一刻も早く知りたいものですよね。結果的に化学流産に気づいてしまうことになりますが、確かに受精し、着床したのは事実。これはむしろ今後の妊娠の可能性をしめすポジティブなことと捉える医師もいるのです。

では化学流産の経験後、妊娠確率に影響はあるのでしょうか。ある調査で200組のカップルを対象に一年間妊娠の動向を調査したのですが、化学流産を経験した15組のうち11組がこの一年以内に再度妊娠し、10組が出産したという結果が出たそうです。実際、私の周囲の化学流産経験者7名に確認したところ、全員がその後ほどなくして妊娠、出産にいたっていました。再妊娠までの期間はひと月~数年と開きはありますが、これは1年のうちで妊娠できる卵子は数個しかないという事実と照らし合わせると納得がいきます。どうか自信を持ってください。化学流産は、あなたのもとに赤ちゃんが行きますよ、というサインと捉えることもできるのです。



■メンタルケアにも意識を向ける


では、再妊娠をサポートするために、私たちにはなにができるのでしょうか。まずは自分とパートナーの体を健康に保つことです。健康な食生活、適度な運動習慣、適切な睡眠をとり、過労などに気をつけましょう。同じく、メンタルケアに力を注ぎ、ストレスの少ない健康な精神状態をキープすることも、妊娠のための大きな手助けとなります。

化学流産の悲しみから、なかなか前向きな気持ちになれない、という方もいらっしゃるかもしれませんが(私自身ひどく落ち込んだうちの1人です)、これからやってくる赤ちゃんのためにも、気持ちを落ち着けて悲しみを徐々に癒していくようにしてみてください。つらいことのあとには、より大きな喜びが待っています。

どうかみなさんが笑顔で赤ちゃんを迎えられますように。


 

恵 理世 Riyo Megumi


コラムニスト/メンタルケアカウンセラー

専門は女性のための深層心理分析。産前産後のお母さんたちのメンタルケアを中心に活動。自身も不妊や流産に悩み、妊活の末、一児の母となる。日英バイリンガルとして、世界各国の人々のカウンセリングを行ってきた経験と女性のメンタルケアに携わってきた臨床経験を活かし、グローバルな視点でのコラムを執筆している。

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