「結婚二年目、そろそろ妊娠してもいいのに…」と、考え込む日々が続いていませんか?
とくに避妊をしていない状態で、定期的に性行為をしているのに自然妊娠に至らない状態が1年続くと、産婦人科の定義では「不妊症」としています。
不妊治療は一般的には、タイミング法 → 人工授精 → 体外受精という順番でおこなっていく人が多いです。
今回は、本格的な不妊治療「タイミング法」をおこなう前に試してほしい「セルフタイミング法」と、焦る気持ちをやわらげる心理学について紹介していきます。
■セルフタイミング法とは?
「セルフタイミング法」とは、自分自身で排卵日を予想し、その日に性行為をおこなうことです。
排卵したときに卵管内に精子がいることで妊娠の可能性があるため、タイミング法でこの状態をつくるイメージです。
■タイミング法のセルフと医療機関での違いは?
病院での、「タイミング法」「タイミング療法」と呼ばれる不妊治療は、セルフタイミング法のように、ただ排卵日を予想するだけではありません。
エコー検査での卵胞チェックなどもあるため、より正確な排卵日を知ることができ、妊娠の確率がアップするよう指導もおこなってくれます。
■性行為をするベストなタミングが知りたい
生理が定期的な28日周期の場合、生理初日から約14日目が排卵日と予想できます。
けれど、生理不順の場合は予想してベストなタイミングを導き出すのは難しいと言われています。
また、排卵日にも個人差があります。
日にちだけでは予想が難しいため、基礎体温をつけたり、排卵日検査薬で排卵日をチェックしたりして排卵日を導き出すようにしましょう。
■実はタイミングを取るより簡単で大切なこと
実は、何より妊娠に大切なことは「性生活の日数を増やすこと」です。
「結婚したら回数が減った」などの理由により以前よりも性生活が減っている方は、タイミングを取る前に性行為の回数を増やしてみましょう。
“新婚”とは言われない期間になっても、女性と男性に戻る時間を作ってみてくださいね。
■焦る気持ちをやわらげる心理学
「どうして妊娠しないの?」と不安に感じたら、頭や背中を撫でてもらったり、手をぎゅっと握ったりしてもらいましょう。
身体接触により、ストレス耐性や幸福感を高める「オキシトシン」が分泌することは、筑波大の研究チームも論文で発表していています。
もしパートナーが不在のときに不安に駆られたときは、腕組みをするなど、自分自身の体を触ってみても焦りがやわらいでいきますよ。
■悩んだらまず「セルフタイミング法」が正しい?
年齢の面や低AMHで少しでも早い妊娠を望む方は、セルフタイミング法を試していると、それでけ時間のロスになるため後々後悔をする可能性があります。
早い段階で人工授精や体外受精などの不妊治療も視野に入れる必要があるため、まずは病院での受診をおすすめします。
山内良子 Ryoko Yamauchi
2008年頃から接客業務改善などの業務に携わりながら、資格を生かした親子クッキングイベントなどを開催。現在は主にライターとして活動し、旅や暮らし、インタビューや経営者向けの記事など幅広く執筆中。「妊活WOMAN®コラム」では、学んだ心理学を活かしながら、女性の気持ちが軽くなるような記事づくりを目指している。
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