妊活を始めようとして様々な情報を集めているカップルや既に妊活中のカップルは生殖器系の問題にばかり目を向けてしまいますが、不妊を克服するために重要な大切な心のケアを忘れてしまいがちです。
今回は、妊活中のストレスケアを中心に心のケア方法について考えてみましょう。
■ストレスはポジティブなものとネガティブなものがある
子供を作って育てることを想像するとワクワクしますね。
どんな名前をつけようか
誰に似るのだろうか
授かる子どもは男の子だろうか、女の子だろうか
など様々な事が頭に浮かび、幸せな気持ちで胸の高鳴りを感じるでしょう。これらはポジティブなストレスで心の負担にはなりません。むしろ、これをきっかけに頑張ろう!という意欲にもつながります。
一方で、
妊娠できるだろうか
流産してしまったらどうしよう
赤ちゃんが生まれても上手く育てられなかったらどうしよう
夜泣きが続いたら翌日の仕事に影響してしまうかも
などと『もし、xxxだったら?』という言葉が頭に浮かび不安で眠れなくなってしまうこともあるかもしれません。この場合は精神的にネガティブな負担がかかり、ポジティブに感じていたことも「今こんなことを考えても意味がない」と不安要素に変わってしまいます。
当然、誰にでも妊活の不安はあるはずです。ですが、それが数日続いて、体に不調を感じたり、頭が痛くなったり、眠れない日が数日続くなど、生活に影響をきたすようになったら、これは必要以上の過度なストレスが心にかかっていることになります。
■今の心理状態を客観的に知る
LIB Laboratoryでは妊活におけるストレスチェックテストを行って、妊活中の女性やご夫婦のストレス評価をおこなっています。
下記はそのストレステスト項目の一部です。
妊活を始めてからやるべきことが増えた
通院が億劫だと感じる
医師や漢方医などと気が合わず辛いと感じる
薬の副作用が辛い
妊活と仕事の両立は大変だ
仕事が不規則、または出張が多い
通勤時間が長いと感じる
職場では妊活中であることをカミングアウトしづらい
出産したら今の仕事は続けられないと考えることがある
夫とはよく喧嘩をする
セックスレスである
夫ももっと妊活に関心をもつべきだ
子どものいる生活像を夫と話している
幼少期に虐待を受けていた
妊娠、出産を怖いと感じることがある
生理が来ると悲しくて泣きたくなる
「自分(の思考や価値観)/仕事/夫婦関係/経済事情/不妊治療・通院/(周囲からの)プレッシャー」の6領域30項目について評価をおこない、ストレスの尺度を総合的に算出して心理状態を確認するのがLib Laboratory独自のテストです。
心と体は一体化しています。心の不調は体に顕著に現れます。過度なストレスは脳内のストレスホルモンの分泌を必要以上に促し、免疫力を弱めることから、病気にかかりやすくなります。
妊活ではストレスを軽減することが重要です。まずは、目に見えない“ストレス”を見える化して自分の心理状態を客観的に知りましょう。そのために心理カウンセラーという仕事が存在します。妊活に大敵のストレスに対するケア方法を知り、それからご自身の中にある妊活への不安感や期待感などの感情と向き合っていきましょう。
無理をして前向きな振りをしたり、辛い気持ちに蓋をする必要がなくなり、妊活中も自分らしい毎日を過ごせるようになりますよ。
ストレスチェックテストは妊活心理カウンセリングの中で受けることができます。ぜひあなたの妊活にご活用くださいね。
◆心理カウンセリング
安藤 麻矢 Maya Ando
ライター歴20年。専門分野は社会科学。趣味は動物の短編小説を書いたりイラストを描いたりすること。同情よりも共感が少なくなっている世の中、小さな手助けが人の心を救えることを信条としている。米国の大学にて心理学学位取得、香港の大学にて健康行動学でマスターを取得しており、グローバルな視点と知識をもとにしたコラムを執筆している。LIB Laboratoryでは妊活中の心理に加え、自身の介護経験を通じて感じることを心理学的な視点を交えてお伝えしている。
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