結婚し子どもを望んでいるものの、1年経っても授からないとき、「これって普通?」「このまま、ただ待っていていいのかな?」と徐々に不安を感じ始める方もいることと思います。不妊治療経験者の中には「のんびり待たずに、もっと早く妊活を始めればよかった」という声が多いのも事実。
では、「いざ妊活を!」と思ったらどんなことからスタートすればいいのでしょうか?
今回は、妊活の一般的な流れについて見てみましょう。
■「もしかして、不妊?」と思ったら
まず不妊の定義ですが、「健康な夫婦が避妊をせずに夫婦生活を送っているのにもかかわらず、1年間妊娠しない状態」を指します。
しかし、これに当てはまるからといって「どうしよう!赤ちゃんができない!」と悲観的になったり、パニックになるのはまだ早いのです。
まずは家庭でできる妊活に挑戦しながら、できるだけ早い段階で医療機関を受診するようにしてみましょう。一口に不妊といっても、原因はさまざま。原因に合った対処を早目に施すことで、赤ちゃんを授かる確率がぐっと上がります。
■家庭でできる妊活
日常生活でできる妊活の最初のステップは、自分とパートナーの体の状態をよく知ることです。
女性は基礎体温を毎日記録し、自分の生理周期や排卵の有無を把握しましょう。毎月ちゃんと排卵があっている場合は、この排卵日前の一週間に数回夫婦生活のタイミングを持てば、それだけで妊娠に至る場合もあります。
また、お互いの健康管理も非常に大切です。適度な運動、健康的な食生活、必要な睡眠をしっかり取り、ストレスの少ない生活を心がけるようにします。
■病院・専門機関での妊活
しかし、それ以外の何らかの体の不調が原因で、妊娠に至らない可能性もあります。そこで、家庭でできる妊活に励みながら、できるだけ早い段階で医療機関を受診し、検査してもらうことが大切になってくるのです。
WHO(世界保健機関)の調査によれば、不妊原因の約48%は男性側か男女双方にあるそうです。したがって、どちらか片方だけが受診するのではなく、2人で一緒に検査することが重要になってきます。
また、妊活中には身体的・精神的ストレスが増すことが予想されるので、適宜カップルで心理カウンセリングなどを利用し、専門家の助けを借りながら、心身ともに健康な体づくりに努めましょう。
■後悔のないように、早めの行動を
妊活において最も貴重なものの1つが「時間」です。妊娠の可能性は、男女ともに年齢が上がるにつれて減少していきます。あとになって後悔することがないように、赤ちゃんがほしいと思うカップルは、なるべく早めに妊活に踏み切るようにしましょう。
どうかみなさんがスムーズに妊活をスタートさせ、かわいい赤ちゃんを授かりますように!
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恵 理世 Riyo Megumi
コラムニスト/メンタルケアカウンセラー
専門は女性のための深層心理分析。産前産後のお母さんたちのメンタルケアを中心に活動。自身も不妊や流産に悩み、妊活の末、現在は一児の母。日英バイリンガルとして、世界各国の人々のカウンセリングを行ってきた経験と女性のメンタルケアに携わってきた臨床経験を活かし、グローバルな視点でのコラムを執筆している。
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