生理のたびにお腹や背中の傷みが激しく、仕事や家事をするのも一苦労という方もいますよね。 そこで今回は、生理痛をやわらげる方法をいくつか紹介したいと思います。 また、「生理痛がひどいと妊娠できないの?」といった不妊との関連性や、生理痛に潜む病についても詳しくみていきましょう。
■生理痛がひどいと妊娠できないの?
毎月の辛い生理痛には病気が潜んでいるリスクもあり、その病気が原因で妊娠しにくくなっている可能性があります。
たとえば、子宮と周囲にある卵管や卵巣、腸が癒着する「子宮内膜症」という病気の場合、卵巣に嚢胞ができたり、卵管が癒着したりすることによって排卵が阻害されてしまいます。そのため、不妊につながる可能性が高くなるのです。
また、子宮内膜症の症状のひとつ、「チョコレート嚢胞」が卵巣がんの原因となることもあるため、月経のたびに痛みのある方は早めの受診をおすすめします。
■月経困難症やPEMS(周経期症候群)の可能性も
生理のたびに腰痛や下腹部の痛みがひどい場合、月経困難症やPEMS(周経期症候群)の可能性もあります。月経困難症やPEMS(周経期症候群)の原因としては、下記のようなことが考えられるため、普段から気をつけておきましょう。
骨盤が歪んでいる
血行がよくない
自律神経が乱れている
子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が潜んでいる
では、具体的にどのようなことに気をつければよいのかについて、次の項目で詳しくみていきましょう。
■生理痛をやわらげる方法
病気が原因ではない場合、血行をよくしたり、カラダを温めたりすることで、生理痛がやわらぐこともあります。
夏場はクーラーの温度を下げ過ぎず、冷たい飲み物は控えて、普段から内臓やカラダの芯が冷えるのを防ぎましょう。職場環境などが原因で、どうしてもカラダを冷やしてしまうような場合は、カーデガンやひざ掛け、靴下などを上手に利用した「冷え」対策をおすすめします。 直に皮膚に当たらないよう工夫は必要ですが、お腹にカイロなどを当てておくのもよいようです。
また、生活習慣を改善して規則正しい生活を送ることや、暴飲暴食を控えることで改善される場合もあります。
長時間同じ姿勢でいることも骨盤を歪めて生理痛の原因になる場合もあるため、適度な休憩を取り、ストレッチなどをおこなうようにしましょう。
■まとめ
生理痛の痛みをやわらげたいという方は、ぜひ今回紹介した方法で血行をよくしたり、カラダを温めたりしてみてくださいね。
ただし、生理痛がひどい場合には、月経困難症やPEMS(周経期症候群)をはじめ、子宮内膜症や子宮筋腫など治療が必要な病気の可能性もあるため、注意が必要です。 「毎月の月経の痛みがひどい」という場合には、早めに病院やクリニックを受診してみることをおすすめします。
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山内良子 Ryoko Yamauchi
2008年頃から接客業務改善などの業務に携わりながら、資格を生かした親子クッキングイベントなどを開催。現在は主にライターとして活動し、旅や暮らし、インタビューや経営者向けの記事など幅広く執筆中。「妊活WOMAN®コラム」では、学んだ心理学を活かしながら、女性の気持ちが軽くなるような記事づくりを目指している。
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